3月12日~13日にかけてフィンランドのオウル市で行われた、北極海に沈みながら行うビジネスピッチングイベント「Polar Bear Pitching」に、日本人として初めて、O:incのCOO鎌野が参加しました。
Polar Bear Pitchingとは
選考を通過した170社ほどのスタートアップ企業が集まり、北極海の氷水に浸かっている間のみピッチを行うことができるユニークなイベント。
ピッチのほかにもスタートアップ向けのワークショップ等様々なプログラムがあり、その中で世界各国からの起業家が凍えながら参加していて、毎年多くの投資家やメディア、一般客が集まる大きなイベントです。
2014年から始まって初めて日本から2社が参加し、o:incは準決勝まで進みました!
Polar Bear Pitchingが生まれた背景
フィンランドといえば、サウナとムーミン、企業でいうとノキアやLinuxを筆頭にIT系の重鎮が名を連ねています。
最近でいうと、クラッシュオブクランのスーパーセルやOuraringのOura社が世界的に有名です。
本イベントが始まった2013年に、ノキアが主力の携帯電話事業をマイクロソフトに売却し、その影響でフィンランドの経済に冬が訪れました。
工場が閉鎖され、優秀なエンジニアが国外に流出するという悲劇に際して、フィンランドのオウル市が立ち上げたのが今回のポーラーベアーピッチングです。
フィンランドの伝統的な遊びとして知られる、サウナ後のアイススイミングに着想を得て、今回のイベントが生まれたといいます。
Polar Bear Pitchingに参加した所感
今回日本人として初めて、このイベントに参加して日本のスタートアップとして世界に情報発信をする大切さを痛感しました。
世界を取れるスタートアップが日本から生まれない現代、本質的には事業によって海外に展開していくべきでありながらも、海外のスタートアップと関係値をもっておくことのメリットは多分にあると感じました。
氷水に飛び込むという一見ふざけた企画ですが、フィンランドのスタートアップ自体は高い技術力と、それを世界にたたきつけようという高い理想を持ち合わせています。
技術において引けをとっていないとしても日本人にとって、この高い理想をオープンに保ち続けてるスタートアップは少ないのではないでしょうか。
サウナの中で酒を酌み交わし、投資家に説教をされながら、そんなことを思っていました。(鎌野)
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